石川さゆり［浜唄：TECA-12333］ / TEICHIKU RECORDS

「浜唄」について

毎年1月2日、3日に行われる大曲浜の「獅子舞」。その「獅子舞」の合間に唄われる「浜甚句」。
宮城県東松島の大曲浜に古くから伝承されてきた300猶予年続く伝統です。

昨年（2011年）の震災でその道具のみならず、「浜甚句」の伝承者までもが失われ、今年（2012年）の開催は難しいと思われ、また、残された若者達が復活を目指し奮闘をしていましたが、「浜甚句」を歌える人がおらず、また長老の歌う「浜甚句」は覚えるのが難しいという壁に彼らは立たされていました。

そんな最中に、現地を訪問した石川さゆりは、若者達がその困難を乗り越えるための一助になればという思いから、浜の長老が歌う「浜甚句」を自ら覚え、譜面を起こし、録音をして現地に届けました。

そして今年（2012年）、見事に「獅子舞」は行われました。もちろん「浜甚句」も立派に歌われたそうです。

石川が触れ合ったこの「浜甚句」をとおして鮮やかに見えてくる、日本の浜の人々やその暮らしを描いて歌に仕上げてもらったのがこの「浜唄」です。
二千年、二万年ずっと変わらず続いてきた生活が、この先もずっと変わらず続いてゆくことを信じて、思いを込めて歌っていきます。

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