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- 奏琉楽団(そうるがくだん)
RYUKYU BEATLES 2 -

- 2010-11-24/TECG-25042/定価:¥2,619(税抜価格 ¥2,381)/アルバムCD
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ザ・ビートルズの名曲の数々を琉球楽器を中心に表現したインストゥルメンタル・カバー・アルバムの第2弾!楽器こそ違えど構成、音数、そして音の定位までにもこだわって仕上げた、完コピへの心意気が伝わるほぼ完コピ(準完コピ?)作品!
演奏陣も よなは徹 をはじめ超一流揃い。
多少の独自の解釈も垣間見えるが、ビートルズへの愛に溢れた必聴盤!!有名な曲ばかりのビートルズ・ナンバーの中でも、特に有名な曲が大半を占めている『RYUKYU BEATLES 2』。本作は琉球楽器を中心に表現したビートルズのカバー・インストゥルメンタル・アルバムです。2009年9月9日に全世界で発売された『THE BEATLES REMASTER』のステレオ・バージョンを徹底的に研究して制作されました。
演ずる "奏琉楽団" とは、沖縄の誇る名演奏家からなるスーパーグループです。本物の醸し出す遊び心たっぷりの音を是非お楽しみください。
余談ですが、今年(2010年)はJOHN LENNON生誕70年の年。そして、本家の赤盤、青盤もリリースされ、昨年に続きビートルズ熱が再燃しております。そんな年にこのアルバムをリリースすることができたのも何かの縁を感じずにはいられません。
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A HARD DAY'S NIGHT
ア・ハードデイズ・ナイト
イントロ1発目の衝撃は琉球楽器でも健在!すぐにアルバム全体の世界観をも感じ取ることのできる1曲です。CDのオビに書かれた "琉球ビートルズがやって来る スイ!スイ!スイ!" のキャッチがぴったりハマるごきげんなナンバーです。サビ前のジョン・レノンのシャウトはここでは指笛で表現しています。
オリジナルは1964年7月10日発売アルバム『A HARD DAY'S NIGHT』に収録。シングルとしても同時発売。 -
I FEEL FINE
アイ・フィール・ファイン
この曲もイントロを聴いてニヤリとせずにはいられません。オリジナルで聴くことができるポール・マッカートニーのベースの単音弾きとジョン・レノンのギターのフィードバックが融合したあの印象的な音は、箏の絃を鳴らしながら少しだけ触れ、ビビらせて歪ませて作り上げた力作です。左から右へ流れて行く音像はエンジニアの力作です。サビの部分で聴こえるエイサーは栄口青年会によるもの。不思議なほど馴染んでいます。
オリジナルは1964年11月27日に発売されたシングル。 -
LOVE ME DO
ラヴ・ミー・ドゥ
記念すべきビートルズのデビュー曲。この曲のみ最新リマスターのステレオ・バージョンが存在しないため、かつて発売された疑似ステレオ・バージョンを参考にしています。
オリジナルは1962年10月5日発売のシングル。ただし参考にした音源は前述のとおり1963年発売のアルバム『PLEASE PLEASE ME』収録の疑似ステレオ・テイク。 -
YESTERDAY
イエスタデイ
まるで純邦楽のような美しさを醸し出した1曲。オリジナルには入っていないリズム(島太鼓)も入っていますが、この不思議なリズムがなんとも言えない郷愁感を醸し出しています。なぜか八重山の「でんさー節」が聴こえてくるようです。と言うか、確かに聴こえますね。
オリジナルは1965年8月発売のアルバム『HELP!』に収録。 -
DRIVE MY CAR
ドライヴ・マイ・カー
これぞ完コピ!と言ってよいでしょう。記憶にある全ての音がいずれかの琉球楽器で完璧に再現されています。フェードアウトで音が無くなるまで是非ヘッドホンで聴き、オリジナルと比較してください。
オリジナルは1965年12月発売のアルバム『RUBBER SOUL』に収録。 -
PLEASE PLEASE ME
プリーズ・プリーズ・ミー
ビートルズ最初期の曲。オリジナルの若く荒々しい演奏は、指笛と島太鼓の暴れ具合で再現しています。特にエンディングの島太鼓のフィルなどは、まるでリンゴ・スターが髪を振り乱しながら叩いているようです。ハーモニカが奏でているラインはこちらでは胡弓で弾いているのですが、これは完全にハーモニカに聴こえますね。 オリジナルは1963年1月11日発売のシングル。同年3月発売のアルバム『PLEASE PLEASE ME』にも収録。 -
AND I LOVE HER
アンド・アイ・ラヴ・ハー
琉球楽器では再現が非常に難しい転調のある作品。その部分自然に聴こえますでしょうか?印象的な "カッ カ" という音は拍子木によるものです。
オリジナルは1964年アルバム『A HARD DAY'S NIGHT』に収録。 -
FROM ME TO YOU
フロム・ミー・トゥ・ユー
奏琉楽団の入門編のような曲ですね。もし、このアルバムをコピーしてみようという方がいらっしゃいましたら、この曲から初めてみるのが良いかも知れません。
オリジナルは1963年4月11日発売のシングル。 -
WE CAN WORK IT OUT
恋を抱きしめよう
オリジナル同様ヴォーカル(笛)が右、リズムを含む演奏が左と、完全に振り切ったバランスでミックスされています。そして、笛によるハーモニーも限りなくオリジナルに近いバランスで収められています。
オリジナルは1965年12月3日発売のシングル。 -
ELEANOR RIGBY
エリナー・リグビー
十七絃箏及び箏、胡弓のアンサンブルが非常に美しくスリリングな1曲。そして独特な島太鼓のリズムは琉球を感じさせてくれます。
1966年8月5日発売アルバム『REVOLBER』に収録。シングルとしても同時発売。 -
LUCY IN THE SKY WITH DIAMONDS
ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ
これはあまりに似過ぎています。イントロなどは全く琉球楽器に聴こえません。サイケデリックに聴こえます。そして、Bメロに入る前の微妙にテンポが速くなるところまで細かく再現しているあたりは、もう感服です。力作中の力作と言って良いでしょう。エンディングだけはなぜかオリジナルとは違いカットアウトで終わっています。でも、これで良い様な気がしてしまうのはなぜでしょう??
オリジナルは1967年6月1日発売アルバム『SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND』に収録。 -
LET IT BE
レット・イット・ビー
表現する楽器でここまで印象が変わるのか!?本当に古典に聴こえてきてしまう格式高い仕上がりです。しかし、美しさは共通。オリジナルの持つメロディーのパワーは表現手段を選ばないのですね。いろいろな発見がある曲です。最後の銅羅の響きまでもが厳かです。
オリジナルは1970年3月6日発売シングル。 -
SOMETHING
サムシング
前述の「YESTERDAY」と並び、美しさの極めのような曲。よなは徹が奏でる笛は、まるでジョージ・ハリスンが歌っているような絶妙な粘りとタメがあります。十七絃箏と箏、及び三線は、ポール・マッカートニー独特のあのベースラインを再現しています。
オリジナルは1969年9月26日発売アルバム『ABBEY ROAD』に収録。10月31日にシングル・カット。本アルバムの中では唯一レノン・マッカートニーではなくジョージ・ハリスンによる作品。 -
GET BACK
ゲット・バック
琉球楽器によるロックンロールのような始まり方が微笑ましい。オリジナルに勝るとも劣らぬ各楽器でのソロ回しや、ヴォーカルラインのハモリのバランスなどこだわりどころ満載です。間奏前の「GET BACK LORETTA」の部分は確実に歌っていますね。オリジナルとは一味違うエンディングはご愛嬌!ということで。
オリジナルは1969年4月11日発売のシングル。 -
ALL YOU NEED IS LOVE
愛こそはすべて
大作です。琉球王朝の厳かな雰囲気から、徐々に徐々に西洋の響きに移り変わるサウンドは鳥肌モノです。エンディングの細かいディテールの再現、そして再び琉球音楽の世界に戻って行きながらオリジナルと全く同じタイミングでフェードアウト。厳かにアルバムは幕を下ろします。
オリジナルは1967年7月7日発売のシングル。
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A HARD DAY'S NIGHT
more information
- 奏琉楽団
- そうるがくだん
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YONAHA TORU
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ONAGA YOKO
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ONAGA YOSHITADA
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UECHI KAZUNARI
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MORITA NATSUKO
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| 楽曲名 | 三線1 | 三線2 | 17弦箏 | 箏1 | 箏2 | 箏3 | 箏Solo | 笛1 | 笛2 | 笛3 | 胡弓 | 指笛 | 鉦鼓 | 三板 | 島太鼓 | 囃子 | 銅鑼 | エイサー |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| A HARD DAY'S NIGHT | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ | - | ○ | ○ | ○ | - | ○ | - |
| I FEEL FINE | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ |
| LOVE ME DO | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ | ○ | - | ○ | - | ○ | ○ | ○ | - | ○ | - |
| YESTERDAY | ○ | - | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ | - | - | ○ | - | - | - | ○ | - | - | - |
| DRIVE MY CAR | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ | ○ | - | ○ | - | ○ | ○ | ○ | - | - | - |
| PLEASE PLEASE ME | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ | ○ | - | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - |
| AND I LOVE HER | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ | ○ | - | ○ | - | ○ | 拍子木 | ○ | - | - | - |
| FROM ME TO YOU | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ | ○ | - | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | - |
| WE CAN WORK IT OUT | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - |
| ELEANOR RIGBY | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | ○ | ○ | - | ○ | - | - | - | ○ | - | - | - |
| LUCY IN THE SKY WITH DIAMONDS | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ | ○ | - | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | - |
| LET IT BE | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ | ○ | ○ | - | ○ | - |
| SOMETHING | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ | ○ | - | ○ | - | ○ | ○ | ○ | - | ○ | - |
| GET BACK | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ | ○ | - | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | - |
| ALL YOU NEED IS LOVE | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 琉琴 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ |
- 宮沢和史
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RYUKYU BEATLESの大ファンとしては、新作を制作中だという噂を聞きつけ、大いなる期待に胸を膨らませていた。
しかし、第2弾! というのはいささか難しい...というのが世の常。一抹の不安を胸にA Hard Day's Nightから一気に聴かせていただいた。
すごい!このクオリティーにはやられた!
一作目はユル~い気持ちでニンマリしながら今でも愛聴しているが、今作のこだわりようには背筋が伸びた。
ビートルズへの尊敬の念、とともに、「これは俺たちにしか作れない」というウチナンチュの誇りがじつに清々しい。
とはいえ、やはり奏琉楽団。所々に遊び心がちりばめられていて、思わず頬がゆるむ。笑える。
今の時代にビートルズが音楽をやっていたら、ジョンとジョージはシタールではなく間違いなく三線を選んだにちがいない。
芭蕉布で決めた4人が三線片手に手を振りながら飛行機のタラップを上っていく姿が僕には見えた。
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