Rico:プロフィール / IMPERIAL RECORDS

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PROFILE

Rico
リコ

Rico アーティスト写真

1997年11月10日生まれ。
秋田県出身、仙台市在住。
そのパワフルな声量からは想像もつかないほど、実際の彼女はとても小さく、
『少しでも身長が大きくなりたいから、牛乳を飲んでいる』と話してくれる、
素直な、ごく普通の女子高校生。
一方で、澄んだ目から溢れ出るパワーに導かれるように、判断力があって、芯が強い。
好きなものは好き、それがRico。
『あまり人に流されない‥私は私。』
マイペースだと自分を分析する彼女は、現役女子高校生シンガー、16歳。

彼女が歌に興味をもったきっかけは、近くに住んでいた祖母が歌う歌謡曲だった。
おばあちゃんの歌が大好きで、真似をするようになったのが幼稚園の頃。
父はロックを愛し、家族はドライブで歌を聴くのが好きだった。

5歳になりダンスを習い始めると、同じ教室で行われていたヴォイストレーニングを見て、『私もやってみたい』と思うようになる。
それが、自分から歌に向き合い始めたきっかけ。
小学2年生になると本格的なヴォイストレーニングを始め、初めて選んだ曲は、
セリーヌ・ディオンの「My Heart Will Go On」。
洋楽の恰好良さに魅了され、歌うのが楽しくて仕方なかった。

小学校3年生。
ミュージカル「アニー」のオーディションを薦められ、舞台を見て感激したRicoは、すぐさまオーディションを受けることを決意。
しかし、残念ながら不合格。
翌年、再び挑戦するものの、結果は同じ。
それでもRicoはあきらめず、3年目にして見事に、約9000人の応募の中から主役の座を勝ち取った。
たくさんのレッスン時間。
小学校を休むことも多く、限られたプライベート時間には勉強をした。
『体調管理が大変だったけれど、辛いとは思わなかった。』
舞台に立ち、スポットライトを浴びながら、自分に今あるすべての力を込めて歌う‥。
『歌で表現することをしていきたい』
自分がシンガーになることを意識し始めたRicoが、曲の世界観を見つめるようになっていく。
「歌」に対しての向き合い方が変わっていった。

15歳、高校受験。
「自分は何をしたいのか?」
考えた時、やはりそこには「歌」があった。
音楽専門課程がある高校の音楽科声楽科専攻を受験。
ただただ好きだった音楽を、もっと根本から学びたいという思いからの選択だった。

そして同時期、彼女はさらなる転機を迎える。
テイチクエンタテインメント創立80周年記念新人オーディション「勝ち取れCDデビュー」への挑戦。
『緊張しながらも当日は思いっきり歌えた‥自信があったわけではないけれど、悔いのない歌を歌えたと思う。』
そう語ったRicoは、約4000人の中からグランプリを獲得する。
『チャンスは逃したくない!』
Ricoの強い思いが叶い、「シンガー」として、スタートラインに立った。

Ricoにとって、音楽は心に響くもの。
『魂で歌う歌い手が好き…憧れるのはジャニス・ジョップリン』
はじめて自分で買ったCD。
彼女の声を聞いたとき、体に衝撃が走った気がした。
『私も、歌を通して何かを伝えたい。』
曲の情景や思いを届けられるように、特にライブでは1曲1曲に思いを込めて歌っている。

「聞いている人の心にちゃんと届く歌」が歌えるように…それがRicoの目標。
だからこそRicoは、自分の体や心で感じるすべてを、
いつも『歌』で表現したいと思っている。
好きな読書も、映画も、すべては歌のために‥。
『本は情景を思い浮かべながら読む。映画の世界観は歌詞の世界観と通じるものがある』
自分の人生経験では足りない感情、知らない世界を、彼女は色んなところから見つけようと模索している。

現在、高校の音楽科に在籍する彼女は、声楽だけでなく、楽典など音楽の基礎知識を学び、同時に副科としてピアノを習い、合唱を楽しみ、様々な視点から「音楽」や「音」を、感じ、学ぶ日々。
レッスンは、楽しい。
クラシックの世界も新鮮。
でも、『休日にギターを弾きながら鼻歌を歌ったり、ピアノで自由に弾き語りができたらいいなと思う。』 それは、プライベートでの小さな夢。

素顔のRicoは…。
洋服を選ぶのが好き。
…感性に任せて、ピンときたものを選ぶ。
雑貨屋を見て廻るのも楽しい。
…いつでも、その時の気分や、感じたモノを大切にしたい。
得意な科目は、国語。
好きな色は、赤。
絵がとても上手。
『模写が好き…無心になって、軽いタッチで繊細に細かく鉛筆を動かすのが好き。気に入るまで何度も書き直す。妥協もしない。』
…自分を使って「表現」するのが得意な女の子。
そして、ここにも、彼女の根気強さが垣間見える。

『今は、音楽に囲まれた毎日が楽しい。』
とにかく何でも吸収したいと、キラキラした笑顔で語る。
でも、時々は落ち込んでしまうこともある…
そんな時は、音楽を聴く。
嬉しいときも、悲しいときも、Ricoはいつでも『歌』と共に生きる。

『私には歌しかない。』
どんな時も応援してくれる家族に感謝しながら、Ricoは今日も歌う。

(文 / 喜田宏美)