前川 清[My Favorite Songs ~Oldies~:TECI-1438] / TEICHIKU RECORDS

前川 清
TEICHIKU RECORDS / テイチクレコード

PRODUCT INFORMATION

アーティスト名

前川 清

商品名

My Favorite Songs ~Oldies~

商品データ

商品データ TECI-1438 定価:¥2,800+税 アルバムCD
ジャケット
ジャケット

商品説明

前川 清が洋楽オールディーズの名曲カバーに挑戦!!

エルヴィス・プレスリーの数々の名曲をはじめ、誰もが一度は聴いたことのある名曲たちをシンガー前川 清が魅力たっぷりに歌い上げます。
アレンジはオリジナルの良さも生かしつつ、今の鮮度ある音色とフレーズを取り入れた、前川 清の声が映える構成。聴き応えのある全15曲のアルバムです。

収録内容

  1. Love Letters / ラブ・レターズ

  2. Live Young / 恋のパームスプリングス

  3. Louisiana Mama / ルイジアナ・ママ

  4. Cutie Pie / キューティー・パイ

  5. Let's Make A Memory / レッツ・メイク・ア・メモリー

  6. Unchain My Heart / アンチェイン・マイ・ハート

  7. Diana / ダイアナ

  8. And I Love You So / アンド・アイ・ラブ・ユー・ソー

  9. Suspicion / サスピション

  10. Lucky Lips / ラッキー・リップス

  11. Hearbreak Hotel / ハートブレイク・ホテル

  12. Can't Help Falling In Love / 好きにならずにいられない

  13. The Loco-motion / ザ・ロコモーション

  14. Without You / ウィズアウト・ユー

  15. You Don’t Have To Say You Love Me / この胸のときめきを

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ライナーノーツ

明るく楽しく生き生きとして、そして甘酸っぱい思い出に満ちた音楽、それが「オールディーズ」というジャンルの音楽です。

英米で生まれ、1950年代を中心に世界中の若者に愛された、ロックンロール、R & B、ドゥーワップなどのポピュラー音楽は、日本でもラジオや電蓄で瞬く間に広がりました。 男性歌手では、エルヴィス・プレスリー、ポール・アンカ、ペリー・コモ、クリフ・リチャード、レイ・チャールズ、ライチャス・ブラザーズ……、女性ではドリス・デイ、ダイナ・ショア、ペギー・マーチ、コニー・フランシス、ダイナ・ワシントン……どれだけの外国人歌手が人気者になったでしょう。 また、オリジナル歌手だけでなく、ヒット曲は、日本人歌手によって日本語で歌われ、さらに大衆の「今」の音楽になりました。

58年2月8日、東京・日本劇場で第1回の「ウエスタン・カーニバル」が開かれ、初日に9500人、1週間で45000人を集めました。 これは万単位の人が集まれる大きな会場がない当時としては大ニュースでした。もはや「日本文化史」の大きなトピックと言っていいでしょう。 この事実は、「ロカビリー」「ロックンロール」というやんちゃな"舶来音楽が日本の音楽として受け入れられた"ことを示すのではないでしょうか。60年代の初めにはテレビが普及し、そこから流れる音楽は、ザ・ピーナッツや飯田久彦、弘田三枝子、さらには「ロカビリー三人男」「三人ひろし」「スパーク3人娘」らが歌う「和製ポップス」に席巻されたのは記憶にくっきりと残っています。 若者にとって「洋楽」は「日本の音楽」となったのでした。

それは48年生まれの前川清にとっても同じでした。
前川は、父親が長崎県佐世保の米軍基地で仕事をしていた関係で、アメリカ文化に触れる機会が少なくありませんでした。「最初に音楽を意識したのは、兵舎から流れていたジャズだった」と語っているくらいです。もちろん、少年・前川は、ほかの若者同様、すぐに英米ポップスの虜になります。20代そこそこで長崎市内のキャバレーで歌い始め、その歌唱力ですぐに「内山田洋とクールファイブ」に参加。69年には「長崎は今日も雨だった」でメジャーデビューするわけです。キャバレーで歌っていたのは「ほとんどが洋楽の和製ポップスかムード音楽だった」と述懐しています。つまり「洋楽」は前川清の「原点」だと言えるでしょう。

この「マイ・フェイバリット・ソングス~オールディーズ」は、単に昨今流行の「カバー集」ではなく、前川は、自分の歌手としての原点を見つめ直そうとしたようです。最近は、前川のような大ヒットメーカーでも、新曲を出せばCDが売れるという時代ではありません。じっくり足元を見つめ長く歌い込んでいかなければ、大衆に届きにくいのです。ネット時代というのは、あっという間に売れっ子になり、あれよという間に忘れ去られる、という大衆音楽にとっては悲しい状況を生み出しています。前川は、「原点を歌い直すこと」で、その世相を見直そうとしたのでしょう。グッと腰をためて名曲の数々を歌い綴ります。自らの若き日を懐かしみ、日本の大衆音楽の黎明期を思い起こし、名歌の本質を探り、そして今の時代の意味を感じ取る。このアルバムにはいろんな表情が隠されています。それを感じる気持ちは、歌う前川も聴き手も、まったく変わるところがありません。自分の「原点」を前川清とともにたっぷりと楽しんでください。

音楽ライター 坂井太陽