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最終回『悲しみをこえて、平和な未来を』2013-08-27

最終回『悲しみをこえて、平和な未来を』イラスト

『コラム見てるよ!イラストも毎回楽しみにしてるよ』
沢山の方々の暖かい言葉に励まされながら、全9回のこちらのコラム、今回で最終回を迎えます。

今までの事を思い返してみると、楽な道のりではありませんでした。
いつも私の中で引っかかるのは『戦争を美化していないか』という事でした。
今の世はインターネットで様々な情報や意見を知る事ができ、とても便利です。
しかし、だからこそ『戦争を美化している』という言葉が私の心に強く残り『戦争を美化していないか。いや、そんなんじゃない』と自問自答を繰り返しながら連載を続けておりました。

ある時、ネットで一枚の写真を見つけました。迷彩柄の戦闘服を着た外国人男性が子どもを抱きしめている写真です。
その写真を見たとき、なんだか答えが見つかった気がしました。
国、言葉、容姿が違っても、大切な人を想う心は誰にでも存在する。戦闘服に身を包んだ兵士も、家に帰ればそれぞれの生活があり、楽しい時は笑い、悲しい時は涙する。
戦争に巻き込まれ、優しい心を持ったごく普通の人々が傷つけ合い、次から次へと悲しみの連鎖は止まらない。
私が伝えたいのは、その虚しさや悲しみであり、戦場に駆り出された兵士たちの本当の姿…自分と同じ心を持った人間であったという事なのだと改めて思いました。

写真や映画と同じように私の歌やこのコラムから何かを感じ、ひとりでも多くの方が『こんなのは悲しすぎる。あってはならないことだ』と思っていただけたなら、私のやっている事は戦争美化ではなく、未来へ平和を繋ぐ意味のある事だという答えが見つかりました。
こちらで9回に渡って戦争や特攻隊について考えてきましたが、私が歌手という仕事に就いておらず、このコラムもやっていなかったとしたら、私自身きっとここまで平和や命の尊さについて考える事も無かったでしょう。
戦争を知らない世代という言葉がありますが、そう言われている私たちが戦争や命について考える事をやめてしまったら、さらにその先の未来に生きる人々が本当に『戦争を知らない世代』となってしまいます。
確かにその時代生きていた人、戦争の犠牲になった人、遺された人。どうか、その人たちが忘れ去られる事が無いように、これからも目を向けていて欲しい…。
平和について考えるひとつのきっかけを『雲のうつし絵』で作って行く。それが私の使命なのだと思います。
ご愛読、ありがとうございました!

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