本名:吉河寛海
生年月日:昭和8年1月3日
出生:東京・浅草

 本名:吉河寛海。昭和八年一月三日、東京・浅草の寺の息子に生まれる。

 高校時代に身体をこわしたのがきっかけで落語家を志望し、昭和三十年六代目三遊亭圓生に入門した。

 当時圓生門下には三遊亭百生がいたが、この人は大先輩の客分格で、実質的には一番弟子である。三遊亭全生と名乗り、三十三年同名で二つ目に昇、三十七年に五代目三遊亭圓楽を襲名して、真打ちになった。

 全生時代は目立たなかったが、圓楽になってからはマスコミの売れっ子になり「星の王子さま」などのキャッチ・フレーズで人気を得た。

 五十三年に師匠の圓生が落語協会を脱退した時に同行、翌五十四年師匠の没後も協会に復帰した弟弟子とは袂を分かって寄席に戻らなかった。現在も弟子と共に独自の道を歩んでいる。テレビ番組「笑点」はお茶の間の顔。

 得意は「宮戸川」「たがや」「短命」に、人情噺の「浜野矩随」「中村仲蔵」などであるなど。