オムニバス［70's J-ROCK LEGENDS VOL.1 ～日本ロック伝説其の壱～：TECN-25873］

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オムニバス 70's J-ROCK LEGENDS VOL.1 ～日本ロック伝説其の壱～

70's J-ROCK LEGENDS VOL.1 ～日本ロック伝説其の壱～ジャケット写真

2003-01-22 / TECN-25873 / 定価：¥2,619（税抜価格 ¥2,381） / アルバムCD

日本のロック創生期から試行錯誤の苦闘時代を百花繚乱の熟成期まで、激動の70年代J-ROCKシーンが生んだ歴史的名曲 & レア曲を集めた決定盤コンピレーション！！

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商品解説

海の向こうからロックン・ロールが渡来した1955年を日本のロック元年と定め、その後の日本のロック（ビート・ミュージック）の変遷を音で検証していく『東京ビート・アンソロジー・シリーズ』の第2回発売は、69年のGSブーム終焉期に台頭したニューロック勢に始まり、フォーク・ブームの影で苦闘を強いられながらも、多種多様な音楽性を吸収して逞しく成長していった激動の70年代の日本のロック・バンド（アーティスト）たちにスポットを当てた全2巻である。

『Vol.1』は、70年代J-ROCK誕生前夜と言える69年に、小坂忠、細野晴臣、松本隆たちによって結成され、半年足らずで解散した幻のグループ＜エイプリル・フール＞の「タンジール」でスタート。
日本のロック・バンド海外遠征のパイオニア＜フラワー・トラヴェリン・バンド＞、独特の日本語ブルースを30年間追求し続けている＜憂歌団＞、元祖パンクの＜外道＞、めんたいロックのルーツ＜サンハウス＞等、70年代を代表するグループが目白押しだ。

最大の聴きものは、若干17歳当時のCharの初公式レコーディング作品となったBAD SCENE（バッド・シーン）の「すべてがわかる時」。
のちに一緒にスモーキー・メディスンを結成することになる鳴瀬善博のハード・ドライヴィンなベース・プレイも凄まじい力作だ。もちろん初CD化。

また、近年 "喫茶ロック" 系で再評価されたアルバム『和作』から軽快なパワー・ポップ作品「ドライブ日和」、デビュー後間もないユーミンが作詞を手がけた＜かんせつかず＞の「ひとりぼっちの音楽会」、"70年代GS" のイメージの影に隠されたハードな好演を聴かせる＜ロック・パイロット＞の「悪い季節」なども聴き逃せない。

現在のJ-ROCKバンドのような商業的成功は果たせなかったものの、70年代のロック勢には、純粋に音楽を追求するひたむきさと、横並び意識を嫌う強い個性を発揮し、実に多彩で独創的な音楽性にあふれている。
こうした型にはまらない多様性と自由な感覚は、音楽作品のみならず、コンサートからファッションまで、当時のロック・シーン全体に漂っていた空気そのものと言っても良いだろう。
そんな70年代日本のロックの魅力を本コンピレーションで体験していただければ幸いである。

text by 中村俊夫

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