新・浪曲名人特撰シリーズ
初代 京山幸枝若
「浪曲河内音頭:東西男くらべ・雷電と八角 / 浪曲江州音頭:仁侠赤城山」
商品データ | TECR-1018 | 定価:¥1,528(税抜価格 ¥1,389) | CD |
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監修:布目英一(浪曲研究家)
台詞集 / あらすじ解説 / 浪曲師プロフィール付
CD
浪曲河内音頭 / ろうきょくかわちおんど
東西男くらべ
とうざいおとこくらべ
現在の河内音頭は江州音頭が元となっている。幸枝若は河内音頭の人気を高めた一人である。文久三年の夏、新選組の隊長近藤勇が隊員たちと道頓堀を土地の商人の案内で歩いていると、侠客明石屋万吉の子分と一緒に歩く力士がぶつかってきて、けんかになった。近藤たちが相手を簡単に負かして立ち去ったところ、明石屋万吉こと小林佐平が面会に訪れた。男と男の腹を割った話し合いの末、ともに協力しあってお国に尽くす約束がかわされる。
雷電と八角
らいでんとはっかく
寛政年間の名横綱谷風の弟子で古今無双の力士とうたわれた雷電為右ヱ門の初土俵を描く。弟子入りして三年目、谷風の根回しにより、為造こと後の雷電は幕内で初土俵を踏むことになった。初日の相手は為造が最初に弟子入りを考えた小野川の弟子の八角だった。小野川も八角も為造を信州の田舎者とののしった憎い相手。特に八角には下駄で眉間を割られている。その遺恨をついに土俵の上で晴らすことができると為造は闘志を燃やした。
浪曲江州音頭 / ろうきょくごうしゅうおんど
仁侠赤城山
にんきょうあかぎやま
滋賀県の民謡である江州音頭は浪曲の元となった貝祭文から発生した。幸枝若は河内音頭とは異なる素朴な味わいを漂わせて江州音頭を唄っている。不意をくらって捕り方に囲まれた国定忠治はスキをついて赤城山の隠れ家へと逃げ帰ることができた。この時、子分の板割の浅太郎の叔父の三室の勘助が捕り方に加わっており、忠治の逃げ道を捕り方たちに指図していた。浅太郎は潔白を晴らすために忠治に命じられて勘助を斬りに向かう。
浪曲師プロフィール
初代 京山幸枝若 / しょだいきょうやまこうしわか
岡山県出身。両親も浪曲師。五歳から舞台に上がり、多くの演目を耳で覚えるとともに、どんな演目にも山場や笑いを盛り込む技を習得した。迫力と軽快さを兼ね備える声節と巧みな話術で多数の得意ネタがある。