新・浪曲名人特撰シリーズ
二代 玉川勝太郎
「天保水滸伝(笹川の花会) / 俵星玄蕃」
商品データ | TECR-1009 | 定価:¥1,528(税抜価格 ¥1,389) | CD |
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監修:布目英一(浪曲研究家)
台詞集 / あらすじ解説 / 浪曲師プロフィール付
CD
天保水滸伝(笹川の花会)
てんぽうすいこでん(ささがわのはながい)
天保八年は飢饉で困窮する人々が続出した。笹川繁蔵は救済を目的とした資金作りとして諸国の親分衆に集まってもらって寄付を募り、博打を行なう花会を企画した。また相撲の祖、
俵星玄蕃
たわらぼしげんば
浅野内匠頭は恨みを持つ吉良上野介を江戸城内で斬りつけたが、失敗して切腹となった。その遺恨を晴らすため家来たちは吉良邸討ち入りを決める。その一人、杉野十平次は担ぎ屋台のそば屋に変装して吉良邸の動向を探った。ある晩、槍の名人の俵星玄蕃の道場からそばの注文を受けたのが縁で、土を詰めた米俵を槍で次々とはね上げる玄蕃の秘技を目にする。玄蕃は杉野の表情を見て、武士であると見抜き、浅野家の浪士という確信を強める。そして討ち入り成功を期待していることを間接的に伝える。勝太郎の重厚で男性的な声と節づかい、語りは玄蕃の心意気を明快に描く。またゆったりとした三味線の音にも趣があり、演者と三味線が一体化して魅力を生み出している。
浪曲師プロフィール
二代 玉川勝太郎 / にだいたまがわかつたろう
東京・牛込の生まれ。男性的な芸風で人気を誇る。勝太郎節といわれる「私ゃ九十九里荒浜育ち…というて鰯の子ではない」の節尻のノドを震わせて長く引く部分はカナリヤの鳴き声にヒントを得て会得したと語っている。