新・浪曲名人特撰シリーズ
二代 広沢虎造
「清水次郎長伝:お民の度胸 / 石松の最後 / 為五郎の悪事(一)」
商品データ | TECR-1003 | 定価:¥1,528(税抜価格 ¥1,389) | CD |
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監修:布目英一(浪曲研究家)
台詞集 / あらすじ解説 / 浪曲師プロフィール付
CD
清水次郎長伝 / しみずのじろちょうでん
お民の度胸
おたみのどきょう
小松村のはずれの閻魔堂の前で都鳥一家など十人に欺し討ちにあった森の石松は血だらけになりながら兄弟分の七五郎の家にやってくる。七五郎は石松を押し入れに隠すと、女房のお民に「石松の代わりに都鳥一家に斬られて死ぬので縁を切る」と語る。しかしお民は「惚れて女房になったんだ。一緒に死のう」と笑って答える。ほどなく殺気立った都鳥たちがやってくるが、七五郎もお民も落ち着き払ってあしらい、都鳥たちの気勢をそぐ。
石松の最後
いしまつのさいご
お民の動じない姿を見た都鳥たちはあきらめて帰って行く。石松が「浜松で医者にかかる」と言い出したので、七五郎は付き添っていこうとする。しかし石松はそれを断り、浜松には行かずに閻魔堂に引き返したところ、「石松は卑怯者だ」と都鳥たちが話しているのを耳にし、我慢がならずに姿を現して斬殺されてしまう。命を捨てることになると分かっていても、向かっていくしかなかった石松の性格と心情が鮮やかに描かれている。
為五郎の悪事(一)
ためごろうのあくじ
森の石松を殺した都鳥たちは三日後、天竜川端に住む本座村為五郎を訪ねた。為五郎は石松の死をすでに知っていた。そして都鳥一家のしわざであることを伝えに小松村七五郎が次郎長のもとに向かったと語った。と、その時、次郎長一行がやってきた。為五郎は都鳥たちを物置に隠す。こうして都鳥に味方するのかと思われたが、石松の死を次郎長に語り始める。為五郎の人を食った性格が虎造の巧みな話術で生き生きと描かれている。
浪曲師プロフィール
二代 広沢虎造 / にだいひろさわとらぞう
芝白金生まれの江戸っ子。五歳ですでに浪曲が好きになり、アマチュア活動を経て十代でプロになる。「次郎長伝」で売れてからは俳優として映画の出演も多くなり、浪曲にとどまらない、国民的大スターとなった。