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Youjeen


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CD情報

Beautiful Days
Beautiful Days ジャケット写真
2001-10-03/TECI-29/定価:¥1,320(税抜価格 ¥1,200)/マキシシングル
1stアルバム「The Doll」の中で特に高い支持を受けた楽曲をシングルカット。
カップリングにEnglish Versionと未発表の2曲を収録した4曲入りマキシシングル。
  1. Beautiful Days Windows Media Player 音楽試聴未対応 Windows Media Player 映像視聴未対応 モバイルコンテンツ 未対応
    lyrics:Youjeen, J/music:J, Youjeen
  2. Love,falling into pieces Windows Media Player 音楽試聴未対応 Windows Media Player 映像視聴未対応 モバイルコンテンツ 未対応
    lyrics:Youjeen, J/music:FRANZ STAHL
  3. Beautiful Days(English Version) Windows Media Player 音楽試聴未対応 Windows Media Player 映像視聴未対応 モバイルコンテンツ 未対応
    lyrics:Youjeen, 3+3/music:J, Youjeen
  4. SEAGULL Windows Media Player 音楽試聴未対応 Windows Media Player 映像視聴未対応 モバイルコンテンツ 未対応
    lyrics・music:Youjeen

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Youjeenによる「Beautiful Days」楽曲解説
「日常場面でしばしば思う『…こんな感じで生きていていいのかなあ』って瞬間を書いた。皆しょっちゅう考えない?(笑)」「子供の頃って自分が王様で自分が一番で自分が特別で、大統領にもなれると思っているじゃない?だけどだんだん成長するにつれて、現実の壁に直面して『こんなに頭わるくて大統領になれるのかよ』『どうなっちゃうんだろ』と悩んでくる。で『流されるままに生きてもいいのかなあ』って」
「小さい頃は何の利害関係も無く、純粋な意味での友達がいた。だけどいつの間にか『この子と付き合ってなんの得があるんだろう』と無意識の内に皆、勘定している。恋愛だってそう。そんな人間感情を物質に換算するような人間関係に疲れたし、仕事以外で友達になれないような、そんな自分になってしまうのが嫌でこの詞を書いたの。そんな打算は嫌だし、せつなくなるでしょ」
「素晴らしき日々」!!

うわ、この楽曲は痛いなあ。往年のユーリズミックスを想わせる「穏やか」なポップ・チューンなのにもかかわらず、怒濤のやるせなさがヘヴィーな「無常感」となって、私に襲いかかるのである。「日常場面でしばしば思う、『こんな感じで適当に生きてていいのかなあ』って瞬間を書いたの。皆しょっちゅう考えない?(笑)」 そうなのだ。学校に通いながらも、会社に向かいながらも、そして面白おかしくだらだらしながらも、突然襲ってくる「あの」漠然とした不安感がその正体なのだ。しかも考え始めたら、奈落の底に堕ちていくだけの「萎み」地獄だ。だからこそ我々は「見ない」フリ「気づかない」フリしてるわけだけども、やっぱりこの女はこれ見よがしに唄う。力強く、しかし「爽やか」に。“Beautiful Days”----まさに「素晴らしき日々」か。
2枚のシングルと1stアルバム『The Doll』によって、我々はYoujeenの抱える超攻撃的な「虚無感」を、圧倒的なヴォーカルと共に「これでもか」と思い知らされたのだが、なんかもう今回の“Beautiful Days”で完全にダメ押しされた観がある。 表面的にはラヴソングな詞だけれども、とにかく全篇から漂ってくるのは「社会にただ流されるままの自分」に対する「あきらめ」と「憤り」だ。彼女自身は、「友人や恋愛といった人間関係における感情まで、物質に換算してしまうような今の時代は嫌だし、それに染まる自分は許せない」と言い放つ。こんな事、正面突破で唄ってる奴、いまどきいるか? しかもポップにクールに、である。「打算的な人生って、せつないもんね」......だよなあ。 さて、アルバム未収録のカップリング2曲にも触れておかねばなるまい----。暴走する「甘い」スリルがたまらない、珠玉の「ラヴ・パンク」ナンバー“Love,falling into pieces”はフランツの曲。ある種ストーカー的な「脅迫観念」も、逃げ出したいけどたまらない。そして、Youjeen「初の完全オリジナル」作品 "SEAGULL"。彼女自身によるピアノ弾き語りの短編なのだが、この「幸福な絶望感」はあまりにもシリアスだ。しかし、そんな「覚醒したエキセントリック性」に「癒されてしまう」のだから、我々は本当に「病んでいる」のだろう。そういう意味では、この曲こそ1stアルバム『The Doll』と3枚のシングルに及んだ「Youjeenスパイラル」の終結を飾るに相応しい、「黙示録」なのかもしれない。ロックの「素晴らしき日々」は、決して遠くはない。Youjeenさえいてくれれば。

by 市川哲史


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