SION / TEICHIKU ENTERTAINMENT

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(10月14日更新)DVD「SION-YAON 2016 with THE MOGAMI ~Major Debut 30th Anniversary~」購入特典情報
2016-10-14
  • 10月14日更新:特典サンプル画像掲載
  • 10月14日更新:"その他 対象店舗" の店名掲載

先着購入特典

2016年11月2日(水)発売 DVD「SION-YAON 2016 with THE MOGAMI ~Major Debut 30th Anniversary~」を下記店舗でお買い上げの方に先着でプレゼント!!

各特典、対象店の詳細は随時掲載します。


タワーレコード

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  • オリジナル・クリアファイル(A4)

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  • オリジナル缶バッジ

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  • ロゴ・ストラップ

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  • コーチャンフォー新川通り店(札幌市)
福島県
  • バンダレコード 福島西道路店(福島市)
静岡県
  • イケヤ文楽館 高丘店(浜松市中区)
(トレーラー / ジャケット 公開)SIONメジャー・デビュー30周年記念ライブを完全収録!DVD「SION-YAON 2016 with THE MOGAMI ~Major Debut 30th Anniversary~」2016年11月2日(水)発売!!
2016-10-14
  • 10月14日更新:ジャケットを公開しました。
  • 10月14日更新:Teichiku Music Channel(YouTube)にて、トレーラー映像公開[YouTube

SION ライブDVD
SION-YAON 2016 with THE MOGAMI
~Major Debut 30th Anniversary~

2016年11月2日(水)発売

毎年恒例の日比谷野外大音楽堂コンサートだが、30周年記念の今回はセットリストも特別凄い。メジャー・デビュー曲「俺の声」、インディーズデビュー曲「新宿の片隅から」を始め、代表曲が次々に演奏されるベスト・アルバムのような内容に加え、この日リリースされた「Naked Tracks9」から新曲も2曲披露された。この最新ライブ映像を完全収録。

ライブ・フォトブック封入。

ジャケット ジャケット

商品データ

TEBI-60413 / ¥5,556+税 / DVD

収録内容

  1. サイレン
  2. ブーメラン
  3. ONBORO
  4. 傘いらんかん
  5. 夏の終わり
  6. ありがてぇ
  7. 遊ぼうよ
  8. 好きで生きていたい
  9. 俺の声
  10. ガラクタ
  11. 12号室
  12. 元気はなくすなよ
  13. お前がいる
  14. 後ろに歩くように俺はできていない
  15. ノスタルジア
  16. 春よ(新曲)
  17. パニック
  18. 新宿の片隅から
  19. マイナスを脱ぎ捨てる
  20. お前の空まで曇らせてたまるか
  21. サラサラ
  22. Hallelujah
  23. 今さらヒーローにはなれやしないが(新曲)
  24. このままが
  • Vocal:SION / Drums:池畑潤二 / Keyboards:細海魚 / Guitar:藤井一彦 / Bass:清水義将
  • 収録:2016年8月11日 日比谷野外大音楽堂
SION オールタイム・ベスト「30th milestone」好評発売中!!
2016-05-20
  • 5月20日更新:トレーラー映像が Teichiku Music Channel(YouTube)にて公開されました。
  • 5月20日更新:収録内容を更新しました。

SION オールタイム・ベスト
30th milestone
2016.6.22 RELEASE!!

1986年6月21日シングル「俺の声」+アルバム「SION」でテイチク(BAIDIS)よりメジャー・デビューを果したSIONのメジャー・デビュー30周年を記念してオールタイム・ベスト「30th milestone」のリリースが決定!

メーカーの枠を超え厳選された35曲(2枚組)がリマスタリング & SHM-CDの高音質で蘇る。

さらに30周年記念限定盤は、デビュー4日前の貴重なライブ音源を収録したDisc-3、同じくデビュー前の貴重なライブ映像を含むLIVE&CLIPSを収録したDisc-4(DVD)の4枚が豪華LPサイズのケース(シリアルナンバー付き)に収められている。

全国CDショップで特製バンダナがもらえる予約キャンペーン実施!

30周年記念限定盤(¥10,000+税)を5月末日までにご予約いただいた方にもれなくSION特製バンダナをプレゼント!

バンダナサンプル

※バンダナは商品ご購入時にお渡し致します。

ジャケット ジャケット

商品データ

30周年記念限定盤

TECI-1500 / ¥10,000+税

  • 35曲のスタジオ音源(Disc-1、Disc-2)とデビュー前の貴重なライブ音­源15曲(Disc-3)、そして未発表映像を含むライブ映像とビデオクリップを合わ­せて20曲収録した特典DVD(Disc-4)、音源、映像全部合わせて70曲収録。
  • 全曲リマスタリング
  • SHM-CD×3、DVD×1(4枚組)
  • LPサイズ・スペシャルケース入り(シリアルナンバー入り)永久保存版
  • LPサイズ歌詞 & フォトブック(20P)封入

通常盤

TECI-1503 / 定価:¥3,000+税

  • 35曲のスタジオ音源(Disc-1、Disc-2)収録
  • 全曲リマスタリング
  • SHM-CD×2(2枚組)

SION 「30th milestone」収録内容

CD Disc-1(30周年記念限定盤:TECI-1500 / 通常盤:TECI-1503 共通)

  1. 新宿の片隅から(「SION」 / 1986年)
  2. 俺の声(「新宿の片隅で」 / 1985年)
  3. SORRY BABY(「SION」 / 1986年)
  4. 風来坊(「風来坊」 / 1987年)
  5. 12月(「春夏秋冬」 / 1987年)
  6. このままが(「春夏秋冬」 / 1987年)
  7. サイレン(「SIREN」 / 1988年)
  8. カーテン(「Strange But True-Strange side」 / 1989年)
  9. 記憶の島(「Strange But True-True side」 / 1989年)
  10. 夜しか泳げない(「夜しか泳げない」 / 1990年)
  11. 12号室(「夜しか泳げない」 / 1990年)
  12. 夢を見るには(「かわいい女」 / 1991年)
  13. (「蛍」 / 1992年)
  14. 月が一番近づいた夜(「I DON'T LIKE MYSELF」 / 1993年)
  15. ありがてぇ(「I DON'T LIKE MYSELF」 / 1993年)
  16. 彼女少々疲れ気味(「SION 10+1」 / 1994年)
  17. 金魚(「抱きしめて」 / 1995年)

全17曲収録 / 収録時間 76:18

CD Disc-2(30周年記念限定盤:TECI-1500 / 通常盤:TECI-1503 共通)

  1. がんばれがんばれ(「フラフラ」 / 1997年)
  2. 通報されるくらいに(「SION comes」 / 1998年)
  3. お前がいる(「SION comes」 / 1998年)
  4. 薄紫(「DISCHARGE」 / 1999年)
  5. 砂の城(「好きな時に跳べ!」 / 2001年)
  6. 雪かもな(「UNIMELTY FLOWERING」 / 2002年)
  7. キャスト(「ALIVE ON ARRIVAL」 / 2003年)
  8. ガラクタ(「ALIVE ON ARRIVAL」 / 2003年)
  9. たまには自分を褒めてやろう(「東京ノクターン」 / 2005年)
  10. 夏の終わり(「東京ノクターン」 / 2005年)
  11. マイナスを脱ぎ捨てる(「20th milestone」 / 2007年)
  12. Hallelujah(「住人~jyunin~」 / 2008年)
  13. 鏡雨(「鏡雨~kagamiame~」 / 2009年)
  14. お前の空まで曇らせてたまるか(「鏡雨~kagamiame~」 / 2009年)
  15. 燦燦と(「燦燦と」 / 2010年)
  16. 気力をぶっかけろ(「Kind of Mind」 / 2012年)
  17. 後ろに歩くように俺はできていない(「不揃いのステップ」 / 2014年)
  18. ONBORO(「俺の空は此処にある」 / 2015年)

全18曲収録 / 収録時間 79:54

CD Disc-3(30周年記念限定盤:TECI-1500 のみ)

SION LIVE 1986 at SHIBUYA LIVE INN(収録:1986年6月17日 渋谷ライブ・イン)

  1. 風向きが変わっちまいそうだ
  2. やるせない夜
  3. コンクリート・リバー
  4. 春夏秋冬
  5. ハード・レイン
  6. ダーリン
  7. SORRY BABY
  8. TONIGHT
  9. 俺の声
  10. レストレス・ナイト
  11. はやく慣れることさ
  12. ハングリー・ナイト
  13. 街は今日も雨さ
  14. KNOCK ON THE HEART
  15. クロージング・タイム

全15曲収録 / 収録時間 76:03 / M-8,M-10以外は未発表音源

DVD Disc-4(30周年記念限定盤:TECI-1500 のみ)

SION LIVE & CLIPS

1986年2月28日 渋谷ライブ・イン / RARE LIVES

  1. 風向きが変わっちまいそうだ(未発表映像)
  2. 俺の声
  3. 12月

1988年5月29日 汐留PIT / RARE LIVES

  1. バラ色の千鳥足(未発表映像)
  2. パニック
  3. ノスタルジア(未発表映像)

1989年3月2日 NISSIN POWER STATION / RARE LIVES

  1. もの悲しい風(未発表映像 / モノラル音声)
  2. こんな大事な夜に(未発表映像 / モノラル音声)
  3. カーテン(未発表映像 / モノラル音声)

STRANGE CLIPS

  1. 春夏秋冬
  2. サイレン
  3. 元気か?
  4. 水の中にいるようだ

SION-YAON with THE MOGAMI 2010>2015

  1. 住人(SION-YAON 2010)
  2. 遊ぼうよ(SION-YAON 2010)
  3. どけ、終わりの足音なら(SION-YAON 2011)
  4. コンクリート・リバー(SION-YAON 2013)
  5. 月が一番近づいた夜(SION-YAON 2014)
  6. お前の空まで曇らせてたまるか(SION-YAON 2015)
  7. このままが(SION-YAON 2015

SION「俺の空は此処にある」インタビュー

新作の完成おめでとうございます! レコーディングおつかれさまでした。そして、あ・り・が・と・う。SIONがまたアルバムを作ってくれて、俺はうれしい。変わらず歌いつづけてくれて、俺はうれしい。

セルフタイトルのデビュー・アルバムから数えて25作目のオリジナル・アルバム『俺の空は此処にある』が完成した。前作『不揃いのステップ』のリリースからわずか1年。自主制作した『新宿の片隅』を85年にリリースしてからほぼ1年に1枚のペースでアルバムをリリースしつづけてきたから、ひょっとしたら僕らファンは夏の日比谷野外大音楽堂ライヴ「SION-YAON」と合わせて、毎年恒例なんて思っているかもしれないけれど、年にアルバム1枚。08年からはそこに『Naked Tracks』 と題した宅録アルバムのリリースが加わったから、オリジナル・アルバムと『Naked Tracks』に曲の重複があるとは言え、年2枚のペースである。

実はこれ、すごいことなんじゃないか。そんな思いをぶつけると、「他に何もできないから」とSIONは照れくさそうに笑った。

「ホントにそうなんだよ。毎年毎年きりがないと思うこともあるけどね……歌を作るのにすごく時間がかかる時もあれば、あっという間にギターと一緒に録れる時もあったり…とにかくそれをすることしか自分には存在価値がないんだよ。俺がそれこそ猫の頭を撫でていられるのもテレビを見ながら笑っていられるのも歌を書いて、それを録音する作業があるからで。だからって、そんなに無理をしているわけでもないんだけど。ただ、アルバムができあがって1、2ヶ月もすると、さあ、次はどうするんだって段々、焦りはじめる。不思議なもんですよ(笑)」

デビュー30周年にあたる年にリリースするアルバムではあるけれど、デビューから数えて30年、歌いはじめたところにまで遡れば40ン年間、歌いつづけてきたという自負はあってもそこに気負いはない。

「俺みたいにその辺にぽつんと生えているぺんぺん草は何周年って言ったところで、誰も知らんちゃだから(笑)。いつもと同じようにしていればいい」

いやいやいや。いくらなんでもぺんぺん草は謙遜しすぎだが、その言葉から思い出したのが路肩に咲いた、名もなき花の誇りを歌った前作収録の「路肩の花」だ。今回を含め、これまで3度、筆者はSIONにインタビューする機会を与えていただいたが、そんなふうにSIONが語った言葉がそのまま歌から聴こえてきたり、逆に歌で聴いたフレーズ(や同じ意味のこと)がそのまま会話に現れたりするたび、いいなぁと思う。

「そのままかなぁ? もうちょっと上手に書いといてね(笑)」

嗄れ声で時に語りかけるように、時に声を振り絞るように歌う赤心の歌が同業者を含め、幅広い層のファンから支持されてきた。そんな歌はもちろん今回も変わらない。SIONをバックアップするメンバー達も藤井一彦(G)、井上富雄(B)、池畑潤二(Dr)、細海魚(Key)、清水義将(B)、相澤大樹(Dr)というお馴染みの顔ぶれだ。SIONの歌に惚れこんだからこそとは言え、THE MOGAMI(藤井、井上、池畑、細海)とThe Cat Scratch Combo(藤井、清水、相澤)というこの2つのバンドの貢献も大きい。

「みんながいい演奏をしてくれるからね。レコーディングは(歌と演奏の)同録だから、いまだにブースに入って、ドンカマが鳴り出すと、けっこうドキドキするし、歌の内容とは関係なく、みんなの演奏にうぉーって鳥肌が立ったり、思わずこみあげてきたりってことがある。そんな時は、あぁ幸せだなって」

アルバムは軽快なロックンロール・ナンバーの「ONBORO」でスタート。そしてジャジーな「諦めを覚える前の子供みたいに」まで、自分に発破をかけたり、自分を見つめなおしてみたりしながら、不意にラヴソングを歌って、聴いているこちらを慌てさせるSIONの想いを汲みとるように収録された全10曲にはブルージーだったり、ソウルフルだったり、あるいはカントリー・タッチだったりと藤井、井上、細海によって、曲ごとに趣向を凝らしたアレンジが加えられ、聴きごたえあるものになっている。

「一彦はどストライクで来るし、魚には "うわ、そう来たか!" って驚かされるし。井上には今回、井上のウッド・ベースを聴きたいと思って "ジャジーに" ってリクエストしたら "ジャズじゃダメなの?" って言うから、"ジャージぐらいちょっとゆるい感じで" って頼んだ(笑)。ホントきれいに答えてくれたね。おしゃれな音楽をやっていたり、好きだったりっていう俺にはないところが楽しい」

前述したとおり、これまでと同じSIONらしい作品には違いないが、同じメンバーと同じように作っても、アルバムごとに雰囲気が絶妙に違うものになるところがおもしろい。

「俺に歌を書いているその時の体調や心持ちがいろいろあるように、みんなにもそれぞれ暮らしぶりや想いがあって、それが(アレンジに)表れるのかな」

今回は "こんな日はかっくらって寝て また 明日さ" と歌うタイトル・ナンバーや大事な人と笑いながら過ごすにはどこかで泣かなきゃという人生の機微をコミカルに歌った「休みたい」のような明朗な調子の曲が多いせいか、やけに胸にズシッと来た前作に比べ、割と楽な気持ちで聴ける作品かもしれない。

「ふわっとしてるかもね。"水色のクレヨン" だし、"休みたい" だし(笑)。去年の俺には空と水と川が必要な時が多かったから、そうなったのかな。自分はこうじゃないって言うよりも、俺は息を整えねばならんのだって気持ちになることが多かったからだと思う」

あるいは8曲目の「人様」で歌っている "唄にも出来ない事" "唄にもしたくない事" を「(自分の作品の中に)入れてたまるか」という気持ちがあったからなのか。

ともあれ、昨年8月の野音ライヴで演奏した楽しさを、そのままアルバムに持ち込んだ「休みたい」は単純にコメディ・リリーフ的な曲とは言い切れない何か……たとえばデビュー30周年というタイミングでこういうぽーんと突き抜けた曲を書けたことには、ひょっとしたら大きな意味があるんじゃないかなどと、感動するならもっと他の曲だろうと言われることは承知の上であれこれと想像を膨らませずにいられない魅力がある名曲(と言ってしまおう)なのだが、その「休みたい」をはじめ、いつもと同じようでこれまでとは違う聴きどころがあるアルバムを聴けて、俺はうれしい、私はうれしいときっと多くの人が思うにちがいない。

ライター:山口智男

「SION-YAON 2015 with THE MOGAMI」
ライブレポート

「楽しいなぁ!」

思いもかけず、心の底から言ったようなSIONの、その一言がすべてを物語っていたように思う。

毎年恒例の「SION-YAON with THE MOGAMI」。もちろん、これまでだってSIONもTHE MOGAMIのメンバーも、そしてファンも毎年、楽しんできたにちがいない。しかし、何だろう? 今年、SIONはステージに立ち、歌を唄い、大勢のファンと向かい合うことをいつも以上に楽しんでいたように見えた。いや、楽しんでいたと言うよりもむしろ、その楽しさを噛みしめていたと言ったほうがいいかもしれない。

ライヴは懐かしい92年発表の7thアルバム『蛍』のタイトル・ナンバーで静かにスタート。「(雨が)上がってよかったね」とファンと自分の強運および日頃の行いの良さを祝福すると、この日、野音に集まったファンを讃えるように「ウイスキーを1杯」「胸を張れ」を披露。そして、藤井一彦の歯切れのいいギターのカッティングに客席が沸いたライヴに欠かせないアンセム「通報されるくらいに」で一気にテンポを上げる……と思いきや、「SORRY BABY」「俺の声」「ありがてぇ」をじっくり聴かせるという意表を突いた展開に思わずニヤリとさせられた。青春の日々を彷彿とさせる「SORRY BABY」「俺の声」、そして、悲喜こもごもいろいろあるけれど、こうして生きていられることにさりげなく感謝した「ありがてぇ」。心に染みるこの3曲。今年のハイライトの一つだったと言ってもいい。

若干、おさえ気味に思えた流れが変わったのは「後ろに歩くように俺はできていない」からだ。池畑潤二(Dr)が繰り出す跳ねるリズムに「シオーン!!」と客席から歓声が飛ぶ。そして、久々に歌ってファンを驚かせた「春夏秋冬」、歌い終わったあと倒れてしまうほどの熱演を見せた「人様」から、一彦、井上富雄(B)、細海魚(Key)が順々にソロを回した「新宿の片隅」まで、前半のペースとは打って変わって一気にたたみかけるように演奏していった。思い思いに楽しんでいたファンの気持ちがSIONとTHE MOGAMIの熱演によって、ぐいーっと鷲づかみにされていくさまは見ながら痛快だった。

ラストは「マイナスを脱ぎ捨てる」。ステージ後方からの眩いライトが客席を照らしだす中、SIONの絶唱とTHE MOGAMIのメンバーとファンが上げた雄叫びのような歌声が、どんなに打ちのめされても歯を食いしばって生きていかなきゃというそこにいる全員の想いとともにとっぷりと暮れた日比谷の空に響きわたった。そして、ボ・ディドリー・ビートにアレンジした「風来坊」、誰が何と言おうとSIONの名曲の一つに数えたい「休みたい」などを演奏した2回のアンコールでもうひと盛り上がりした後は、この瞬間がいつまでも続いてほしいという想いを込め、「このままが」を全員で歌い、2時間にわたる熱演は冒頭に書いたSIONの言葉とともに幕を閉じた。

最後に今一度、ステージに出てきたはSIONは「苦手だからテレビにはほとんど出ないんだけど、一つだけあった出たい番組が終わっちゃったから」と前置きすると、「ここでやってもいいですか? まだまだ歌っててもいいかな?!」と客席に問いかけ、「いいとも!」というファンの反応を確かめると、ごきげんそうにライヴに備え、2日絶ったというビールをぐいっと呷った。そこまで饒舌なSIONも珍しい。今年のライヴはよっぽど楽しかったにちがいない。そこにはどんな心の動きがあるんだろう。気になるところだが、ともあれ、その意味でも今年の「SION-YAON with THE MOGAMI」は僕らファンの記憶に残りそうだ。

ライター:山口智男

ライブDVD情報

SION-YAON 2015 with THE MOGAMI ~30th Anniversary~

  • 【一般発売日】2015年12月5日(土)
  • 【商品番号】MD-001
  • 【価格】6,480円(税込)

    • 本作の一般発売は ARTIST DELI SHOPPING とライブ会場限定での販売となります。CDショップなどでの販売はございません。

収録内容(収録時間:約120分)

  1. ウイスキーを1杯
  2. 胸を張れ
  3. 通報されるくらいに
  4. SORRY BABY
  5. 俺の声
  6. ありがてぇ
  7. 俺の空は此処にある
  8. 唄えよ讃えよ
  9. jabujabu
  10. お前を信じてる
  11. 後ろに歩くように俺はできていない
  12. 春夏秋冬
  13. 人様
  14. お前の空まで曇らせてたまるか
  15. 気力をぶっかけろ
  16. ONBORO
  17. 新宿の片隅から
  18. マイナスを脱ぎ捨てる
  19. 風来坊
  20. Hallelujah
  21. バラ色の夢に浸る
  22. 休みたい
  23. このままが