この曲の歌詞を書き始めた昨年の夏頃、牧野さんの突然の喉の不調を伝えられ、それまで決まっていた歌詞の方向性では無く、「牧野さんが声を失ってからもう一度歌い出すまでの気持ちを表現しながらも、ファンの皆さんの背中も押してあげられるような、そんな応援歌に出来ないか?」とディレクターさんからご相談を受けました。
牧野さんが喉の不調に見舞われた日のブログ記事は勿論何度も読みました。
ご自身が取り乱しそうになる中、喝を入れたスタイリストさん、バンドの皆さんのエピソードはとても印象的でした。また普段私たちが一番何気なく使っている言葉ですが、この日のブログを締めくくる「ありがとう」という言葉から色んな感情が伝わってきました。その他にも牧野さんのブログにはご両親の話題がとても多く、子供の頃の出来事も赤裸々に描かれていました。中1の時のエピソードはまさに同い年の一人娘を持つ私としては完全に父親目線になって読みました(笑)
そして、私の脳内ではこんなストーリーが出来上がりました。
主人公は13才のちょっと人見知りな女の子(運動苦手)
毎日色々葛藤しながらも歌に出会い、やがて成長し大きなステージで歌うようになる。でもある日コンサート中に一番大切な声を失ってしまう。どん底の中でも、仲間やスタッフさん、そして何よりもファンの皆様へ「ありがとう」って気持ちを忘れなかった彼女は、やがて明日に向かって「自分らしく生きていく勇気」を見つける…こんな感じです。
でも私の勝手な脳内ストーリーにはまだ続きがあります。主人公がもう一度ステージに立ってこの歌を歌う日、ファンの皆さんに「ありがとう」を届ける日、それがこの物語のエンディングです。いや、エンディングじゃないかな?そこからこの曲が一人歩きを始めて、聴いてくださった方々へ「自分らしく生きる勇気」をあたえて行く、むしろ始まりの日ですね!牧野さんのその姿を見られる日を楽しみに待っています!