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GRAND COLOR STONE


リリースインフォメーション

CD情報

GIANT PIANO
GIANT PIANO ジャケット写真
2006.3.22/TECI-1128/定価:¥1,714+税/アルバムCD
とにかく凄いぞ大阪ハッピーロック!
ピアノロックバンド、グラカラが贈る初のアルバム。
  1. ナンセンス 「着うた®」 未対応
    作詞・作曲:中野敦史 /編曲:GRAND COLOR STONE・矢野博康
  2. イノチガケ 「着うた®」 対応
    作詞:中野敦史/作曲:中野敦史・小池 敏 /編曲:GRAND COLOR STONE・矢野博康
  3. 愛の詩 「着うた®」 未対応
    作詞:中野敦史/作曲:中野敦史・小池 敏 /編曲:GRAND COLOR STONE・矢野博康
  4. 夢を見りゃいいんだ 「着うた®」 未対応
    作詞:中野敦史/作曲:中野敦史・小池 敏 /編曲:GRAND COLOR STONE
  5. 宙 sora 「着うた®」 対応
    作詞・作曲:中野敦史 /編曲:GRAND COLOR STONE・矢野博康
  6. SWIM <Studio Live> 「着うた®」 未対応
    作詞・作曲:中野敦史 /編曲:GRAND COLOR STONE
  7. GIANT <Studio Live> 「着うた®」 未対応
    作詞:中野敦史 /作曲・編曲:GRAND COLOR STONE
  8. ロケット <Studio Live> 「着うた®」 未対応
    作詞・作曲:中野敦史 /編曲:GRAND COLOR STONE

追加情報

"宙 sora"
日本テレビ系「歌スタ!!」3月お題歌(2006年3月度)
日本テレビ系「音楽戦士」パワープレイ(2006年3月度)
"ナンセンス"
日本テレビ「ロンQ!ハイランド」エンディングテーマ(2006年3月度)
"イノチガケ"
関西テレビ「ナンボDEなんぼ」毎週土曜日13:00~13:55 エンディングテーマ(2006年4月~6月度)

楽曲コメント

中野敦史による全曲解説

「ナンセンス」
これは ♪ナンセーンス~ と ♪なんでーす~ の韻を踏んだメロディーが鼻歌で出てきて生まれた歌ですね。「ナンセンス」ってのは、関西特有のツッコミの言葉で、"自分(=お前)ナンセンスやな~" とか下らんことを言う相手に笑いながら使ったりしますね。後半の「ナ、ナ、ナ、ナ……ナンセンス」はレコーディングでかなり苦労した所ですよー。全部で12回「ナ」を言うてるんですけど、何回にしようかと試行錯誤したり、「それはー、それはー」とボヤいて、自分の中では大木こだま・ひびき師匠もイメージしつつ何度も遊んでみました。

「イノチガケ」
ここでの "イノチガケ" というのは、実はもっと気楽な意味なんですよ。音自体めっちゃコミカルで、"命賭ける" って言えるほど熱中できるのは幸せな奴やなぁと思って。子どもの時に「命賭けられるかぁ?」って友達同士でよくやりましたよね?ああいうノリなんです。一番最初にピアノのKoikemanと二人で歌謡ロック調の曲を作ろうとしてたら♪イノーチーガケー~って、メロディーと歌詞が同時に出てきてメッチャおもろいなと思って。そういう楽しさを歌詞やリズムに反映させてみたんですよね。歌詞中の「ウォー・アイ・ニー」というのは中国語で "I love you" の意味で、ほんまは "I love you" って恥ずかしくて言えないほどシャイな僕ですが(苦笑)、中国語だったら音の響きが面白いので入れてみました。「トンチンカン」とかもそう。それと、歌詞中の「関節技」や「カンフー技」はピアノのKoikemanからしょっちゅうされています。ほんま "ジャイアン" を人間にしたような奴なんですよ(笑)。ちなみに「顔面ヘッド」はサッカー漫画のイメージです(笑)。

「愛の詩」
これは "中野敦史ワールド" ですね。実はこの曲が一番苦労したんですよね。初めはLIVE通りに歌ってみようとしたんですけど、ベースやドラムの音で軽妙な感じを出せたので、このリズム感の楽しさをどうやって歌で伝えようかと何度も悩んで。それで、灯りを最小限にしてもらって、譜面も取っ払って歌ってみたら、お客さんが見守ってくれているような絵が浮かんできて、自分でもワーーって鳥肌が立って、その時のテイクを採用しました。僕はどの曲も大好きやけど、この曲は特に好きですね。僕らの前向きな気持ちも出せてるし、韻を踏んで "詩" としての形式美も考えましたね。LIVEでもこの曲は評判が良いので嬉しいです。とにかく「愛の詩」は推し曲です!

「夢をみりゃいいんだ」
これはLIVEのオープニングで使ってる楽しい曲ですね。これはデビュー前に作った曲で、もう二進(ニッチ)も三進(サッチ)もいかんなっていう状況だったんですよね。もうバンドも辞めようかってくらいの時で、どうにか吹っ切れたかったんですよ。それで「どうしたらええんや!」って気持ちから「夢をみりゃいいんだ!」ってメッセージに繋がって。それをひたすらコーラスも僕もがむしゃらに言い続けてる歌ですね。最初はもっと凝った歌詞やメロディー、ベースのアレンジを目指してたんやけど、敢えてシンプルな方向に戻してみてこの歌の一番言いたい部分(=「夢をみりゃいいんだ」)を前面に出したんです。僕らは、まだまだ現状に満足できてないし、かといってより成功するかどうかなんて自分達の力だけではどうにもならない。でも、願いつつもがむしゃらに動いていたら、俺らに共感してくれる人も出てくるし、そうやって実際にまずはデビューにまで繋がった。これを聴いた人が元気になってくれるとメッチャ嬉しいですね。

「宙(そら)」
僕はあまり洋楽を聞かずに育ってきたせいか、歌謡曲調の歌も好きなんですよ。そういえば、関西のオバちゃんには「兄ちゃん、野口五郎さんにソックリやなぁ~。あんたゴローちゃんと知り合い?」ってよく言われる(笑)。 この歌はそういった僕の歌謡曲ルーツがよく出ているし、サビの「ただ君に会いたい ムネが痛いくらい会いたいって思う」というメッセージが肝ですね。実はこの曲、急遽アルバムに入れたんですよ、どうしてもメロディーの際立った曲がアルバムに欲しくて。初め、かなりの名曲が出来た!と思ってディレクターに聞いてもらったら、ちょっと反応が薄くて(苦笑)。でも、それでもっとメッセージを練らなあかんと反省して今のように作り直したら、みんな「これはエエやん!」と言ってくれて内心「ほら、やっぱエエやろう?」って嬉しかったです(微笑)。最初は「溜め息」とか「ヒラリ」とか空間を漂う感じのタイトルを考えていました。春の歌って感じもあるし、ヒット曲になぞって「サクラ」ってタイトルをつけても良かったんですけど、余りにもそれは許されんやろう、と(笑)。それで、そういった「花びらが舞い散るのはどこか?」と考えたらタイトルは「そら」だなと思って。それをもっと広がりを持たせたくて「宙」という漢字をあてました。

「SWIM」
ここからの3曲は実はスタジオでも一発録りなんですよ。これは8年くらい前に作った曲なんやけど、今回が僕らにとって初めてのアルバムやし、これまでの活動がにじみ出てるような曲を1つ入れたいなと思って選びました。久々にスタジオに入って皆で演奏してみたらバカバカしいけど面白かったです。ちなみに「すりきれたパンツ」の「パンツ」はジーンズのことで、グンゼの「パンツ」って意味じゃないですから(笑)。「パンツ」(←「パ」にアクセント)じゃなくて「パンツ」(←「ツ」にアクセント)ですから。

「GIANT(ジャイアン)」
これはキョーレツな歌でしょ?普通CDに入れないですよねぇ。日本語詞を大事にするGRAND COLOR STONEとしても英語のリピート中心なのはかなり異色ですね。ちなみに、知り合いの海外出身の女の子にこの歌の歌詞を見せたら、「なんとなくエロい」って言われましたね~。「でっかい男が、でっかい手で、でっかい音で気持ちいい・・・ってどういう意味??」って(笑)。全然そんなこと考えてないのに!でも、この歌はノリが良いので、小さな子どもも大好きな感じで、LIVEでもすぐ口ずさんでくれますね。LIVEの終盤に演奏していつも爆発する曲なんですけど、LIVE向きの曲って音源にするとその爆発感が意外と伝わらなくなるじゃないですか。だから、これを収録するからにはトコトンやろうぜって思って、知り合いの友達を15人くらい集めて、音程なんか気にせず大騒ぎしてくれ!って頼んだんですよ。そしたら皆、汗だくになるくらい頑張ってくれたんですよ。一見シンプルだけど、Bメロで急にジャジーになっている部分も是非聞いてみてください。

「ロケット」
これは5年前くらいに作った歌で、ここまでストレートに歌うことって今までもなかなかないですね。当時は、LIVEの中心に置いてた歌なんですけど、僕らは大騒ぎするバンドなのに、ファンの人たちはこの落ち着いた歌を気に入ってくれていて大人気でしたね。当時は、凄い名曲かも!?って思ってました(笑)。本当は「宙」みたいにストリングスを入れて、じっくりレコーディングするのもありなんですが、LIVEさながらに3曲録るなら、こういった静かな曲も入れてみたかったんですね。今まで音源がなかったのも気になってたので。R&Bが流行り始めた時期のせいか、今聞いたらその影響もちょっと受けてるかも・・。「ロケット」という言葉の響きが好きで、ロケットの歌をずっと作りたいと考えてたんですね。でも、結局僕らしいラブソングになりました。個人的な内容じゃなく、もっと幅広い "LOVE&PEACE" を伝えたかったんですよね(微笑)。

聞き手/つのはず誠:音楽チャートアナリスト

今こそ、"ムダに元気" なピアノ・ロック!!!

「な、なんでこんなに元気なん!?」

これは、私が初めてピアノ・ロック・バンドGRAND COLOR STONE(以下、グラカラと略称)をLIVEで観た時の印象だ。ヴォーカルは高らかに声を張り上げ、ピアノもベースもドラムも一心不乱に演奏し続け、おまけにMCも終始観客を笑わせっぱなしなのだ。それは多くのロックバンドが言葉少なめに憂いや切なさを漂わせているものとは一線を画する。熱い、熱いぞグラカラ!

「僕らのキャッチフレーズは "ムダに元気" ですから(笑)。やっぱLIVEは根本的に大好きなんで、そこに至るまでの環境はともあれ、前にお客さんがいる限り元気ですね。そもそも音楽をやるのは、"みられてナンボ" やと思うんですよ。だから色んな人に観てもらえると幸せなんです。それを聴いてくれた人が笑顔になってくれたり共感してくれたりしたらもっと嬉しくて。でも、押しつけるつもりはないです。」(ヴォーカル・中野敦史(以下同))

グラカラは今年バンド結成10年目でメジャーデビューしたのはわずか2年前という苦労人でもある。LIVE中は洋楽ファンも唸るほどのパフォーマンスに酔わされるので気づかないが、普段の姿はどう見ても若いとは言い難い、いい大人だ(苦笑)。だから、このスレてない姿勢がますます不思議でしょうがない。ピュア、ピュアだぞ、グラカラ!!

「まぁ、僕らに限らず、すべて順調な人なんていないと思うけど(微笑)、歌いたいのは苦労したことじゃなくて、"どうすればもっと良くなるか" という究極のプラス思考なんですよ。例えば、1日3時間しか眠る時間がなくても、それを "3時間しか" と考えると翌日も辛いですけど、"3時間もあった" と思うと結構前に進めるんですよね。」

なるほど、この初アルバム『GIANT PIANO(ジャイアン・ピアノ)』を聴いてもその "究極のプラス思考" が漲っている。 "過去よりも今が大事" と相手を励ます「ナンセンス」、夢をあきらめないことが十年先の自分、さらに百年先の地球に繋がると歌う「愛の詩」、ケンカしつつも相手を寛容に受け入れる「ロケット」などなど、どの曲も人々の攻撃的な性格や、世界の悲観的な状況を見据えつつも結局は前向きだ。加えて、「GIANT」や「夢をみりゃいいんだ」に代表されるように、彼らのがむしゃらな演奏やコーラスが、そのメッセージを大きく助長している。デカい、デカいぞグラカラ!!!

「世の中、笑顔でみんなゴキゲンだったらいいのになぁっていつも思ってて。だから、今をどうにかしたいっていう人に是非聞いてもらいたい。どの歌も "ちょっとやってみたら何とかなるで" っていう僕らなりのメッセージがあるんですよね。」

確かに世界情勢は絶えず大きく変化し、それに伴って "世間の常識" とやらも覆され、いったい何を信じて良いのか分かったもんじゃない。しかし、こんな世の中だからこそグラカラの熱くて、ピュアで、スケールのデカい作品が、リアルに心に響くのではないだろうか。

また、彼らの音楽を要素分解してみると、歌謡ロック調のメロディー・ラインは王道J-POPの流れを汲むし、ピアノ・ロックの楽しさは最近注目のピアノサウンド、愚直なまでに率直な歌詞は男性フォークデュオ、さらに張りのあるヴォーカルは聴く人の世代を問わないなど、それぞれ現在の音楽シーンに通じる明快さがある。つまり、非常にポピュラリティーのあるロック・バンドで、このアルバム自体8曲だけでフルアルバム並みの濃厚な味わいがある。シングル曲がないなんて心配は無用だ。

そんなわけで、2006年春にようやく発売されるグラカラの初アルバム、是非ともオススメしたい。聞いてみたら、まるで十数年来の悪友かつ親友に出会ったような嬉しい気持ちになるんじゃないかな。

音楽チャートアナリスト:つのはず誠