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- ビギンの島唄 オモトタケオ3
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- 2010-09-08/TECI-1284/¥2,000(税込)/アルバムCD
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沖縄の人々にとって島唄は常に暮らしのそばにあるもの…
島の暮らしそのものや島ならではの人間関係、習慣から生まれてくる想いをビギン目線で歌っているのが "ビギンの島唄" です。
NHK『ラジオ深夜便』7月~9月の "深夜便のうた"『パーマ屋ゆんた』、そしてタイトルから気になる『アンマー我慢のオリオンビール』などなど… 全9曲収録。
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- 「ビギンの島唄 オモトタケオ3」楽曲解説
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祝い古酒
沖縄(特に八重山地方)では、子供が生まれるとその年に醸造された泡盛を床下や地下に貯蔵し、その子供が成人した年に取り出し、その酒で祝うという習慣があります。そんな情景を歌ったうたです。が、非常にハイ・テンションで酔いが回りそうな(!?)なナンバーです。
最近ビギンがライブでよく叫んでいる造語「カリホー!」が囃子として採用されています。カリホー(表記はカリーホーイ)ソングと言ってもよいでしょう。
また、中間部での掛け合いは、今後沖縄の夜の飲酒業界で流行ることを目標に作りました。この部分はギターの島袋優が引っぱっています。
でーじたらん
沖縄方言の「でーじ」(「とても」、「すごく」などの意)、そして たらん(=足らん=足りない) つまり「とても足りない」という意味のタイトルです。そして、その言葉の反対語「でーじたる」(=デジタル)をかけた、2011年地デジ化を目前に控えた2010年ならではのうたです。「デジタルでとっても便利になっているけれど、それだけではなんとなく何かが足りない」ということを訴えています。ポップな曲調に乗った言葉に耳を傾けると「ん〜、なるほど!」と思える内容が続出します。
「バッチャナイがズンムずんむでぃプリントぽいんポイン~」のサビのフレーズはデジタル用語で出来ています。皆さんわかりますか?このサビのパートは、是非とも子供達に気に入ってもらいたいパートです。
パーマ屋ゆんた
学校を卒業し、明日沖縄を離れて内地に旅立つ娘さんへ、親ではなく、その娘さんの髪を赤ちゃんの頃から切っていたパーマ屋のおばさんから送られたメッセージ。ここでは沖縄が舞台となっていますが、日本全国どこをふるさとに持っている方にとっても通じる状況でしょう。どこまでも優しいうた、演奏が胸に響きます。
こちらは現在NHK「ラジオ深夜便」で放送されているものとは別バージョン。「深夜便バージョン」が3人だけの演奏であるのに対し、こちらは石垣島の後輩 迎里中(ベース)、横目大通(島太鼓)、横目大哉(三線、琉球笛)の3名が参加しています。彼ら3名はあの "白百合クラブ" を生んだ土地=白保出身です。
医者半分ユタ半分
沖縄では「医者でもわからないことはユタに聞け」という、内地の人間には理解しにくい慣習があります。ユタとは占い師のもっと身近なタイプと言えばよいでしょうか。
この曲は以前放送されていたBEGINのレギュラーラジオ「おーりとーりFM」の中で優が演じていたオジー・キャラクター= "ゴッド・アザ" と、等が演じていたオバー・キャラクター="ひとみオバー"のデュエットです。ゴッド・アザは医者への相談、ひとみオバーはユタへの相談というストーリーですね。等はひとみオバーなのでファルセットで歌っています。
面白いですが、少しだけ怖い感じのする曲です。
おもろまちで拾った恋だもの
沖縄を代表する情け唄「二見情話」などの作品に触発されてできた作品でしょうか。新しい沖縄歌謡情け唄の誕生です。"おもろまち"は現在の那覇市新都心と言われているエリア。ここにはDFSアウトレット、大型ショッピングモール、博物館、美術館、新規の郷土料理店などが次々とオープンし、新たな観光スポットにもなっています。この状況を「沖縄らしくない」と言って非難する方々もいらっしゃいますが、こうなったのには理由があります。実はこの辺りは激戦地で、古き良きものとされる全てが焼失し、新しい町にならざるを得なかった地なのです。
そんな町で拾った恋のうたです。
アンマー我慢のオリオンビール
自身の代表曲「オジー自慢のオリオンビール」の続編とも言える曲。この曲は「オジー自慢…」の反対側にいるアンマー(お母さんたち)の気持ちを歌った作品です。
お盆、正月、誕生会…ことある度に宴が始まるのが沖縄の特徴。ここで楽しく飲むのはオジーやお父さん、若い青年たちと男性陣ばかり。お母さんたち女性陣はと言えば、男性陣のために料理を作り、酒を出し、お茶を出し、そして後片付け…と一生懸命働いています。「そんなお母さんたちも本当はビールが飲みたいのよ!少しはアンマーたちの気持ちもわかってちょうだい!!」という、沖縄女性に100%受け入れられるであろう曲です。そして、沖縄の男性陣がこの曲によって女性陣の苦労に初めて気付く。そんな状況が見えてくるようです。
突き抜けるような女性唄は鳩間可奈子さん。エンディングでうたわれる「オリオンじゃんけん」は是非とも流行らせたいところです。
金網移民
とても美しいメロディーと郷愁感溢れる名曲。非常に深く、本土の人間には理解するのが少々難しい作品です。
米軍基地が多くの面積を占める沖縄県では、戦後基地の領地の拡大によって、お骨の埋まっているお墓が基地の領地になってしまった方々が多くいらっしゃいます。そのような方々の家族は、お盆や清明の時期になると自分が祖先と最も近づける場所…つまり基地の金網(フェンス)ギリギリのところまで行き、そこで御香を焚き、拝み、ご供養をします。そのような光景を歌った曲です。「一年一度の仕送り」とは借地料のことでしょうか。
爬竜舟(はりゅうせん)
沖縄の有名な行事の1つに「ハーリー」(地域によっては「ハーレー」)という、海の安全や豊漁を祈願する舟の競争があります。これに参加する舟のことを爬竜舟(はりゅうせん)と言います。
大海の波のようにうねるリズム、男気溢れる太鼓、熱い気持ちを全面に出した唄と囃子…勇壮で力強いイメージを持ち、全編方言で唄われるこの楽曲の背景には、石垣島出身のプロ野球選手 千葉ロッテマリーンズの大嶺選手を応援する気持ちが存在しています。
例えば歌詞中の「爬竜舟やぃ出ししょーり」という部分。方言ですが、しょーり=勝利 と聞こえるような言葉を使っています。
囃子(掛け声)にも「ほーぅれ ほーぅれ」という言葉を使っていますが、これは伝統的な囃子言葉などでは全くなく、BEGIN作の新しい囃子です。「放れ(=投げろ)」と聞こえるような狙いがあります。
そして歌いだしの「真栄里ぬ海から~」。この真栄里の海沿いには大嶺選手の母校・八重山商工が建っています。
「かりゆしの夜」に匹敵する、本能に直接訴える熱い1曲です。
パーマ屋ゆんた(深夜便バージョン)
前述のNHKラジオ深夜便にて「深夜便のうた」として現在放送されている作品(2010年7月~9月の3ヶ月間放送)。うた:栄昇、エレキ・ギター:優、ピアノ:等 といった布陣。純粋にBEGIN3人だけで録音された作品です。全収録曲の中で最も早く出来上がった曲でもあります。
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